ねりま九条ニュース13号

1面

ねりま九条の会
第4回 総会のお知らせ

 ねりま9条の会は、12月8日総会を開きます。この一年間、戦後レジームからの脱却、「美しい国日本」を掲げた安倍内閣の下で教育基本法が改悪され、防衛省昇格、改憲手続法やいくつもの悪法が強行採決され、参議院選挙では与野党逆転の結果となりました。ねりま九条の会は、三月に映画「9.11の嘘をくずせ」ときくちゆみさんの講演会、6月には、伊藤真さんの「九条は日本の誇り世界の宝今こそ憲法を考えよう」講演会で600人の憲法語り部を養成し、土建九条の会に協力して1ヶ月以上に及び宣伝カーで「今度だけは自民党に入れないで」と訴えてきました。また毎週駅頭宣伝を行い、今度の選挙結果に大きく貢献したと思います。区内の九条の会は27に増えました。
 9月21日の関区民センターに続いて、11月7日、ねりま文化センターでの、映画「日本の青空」上映では5000人の観客を目標に、各界の皆さんと実行委員会を作り、なりふり構わず、練馬の世論を変える意気込みで奮闘をしています。皆様のご協力をお願いします。
 また、来年2月3日のイマジン平和コンサートは、出演グループが最高の演奏や合唱ができるように、さらに聴衆も一体となってさわやかな感動の場となるよう準備を進めています、ぜひ多くの方の来場をお待ちしています。
 福田内閣に代わって、改憲問題は表に出なくなりましたが、アメリカとの「公約」を守るため新テロ特措法を通し、解釈改憲を狙っているのでしょうか。

 民主党の国連のお墨付きがあれば武力行使も可能というのも、これまた問題。このような情勢の下で九条の会は、国民の要求に沿いながらどんな活動をしたら良いか、全国九条の会事務局の小沢隆一さんをお招きして総会の記念講演を行います。小沢さんは若く頭脳明晰、請うご期待です。また来年の企画について会員の皆様からの要望を聞いて具体化していきます

お知らせ

午後1時から5時まで                   
場所 練馬勤労福祉会館 1階ホール
     〈大泉学園駅南口から徒歩5分〉
第1部 午後1時から2時30分まで
 記念講演「今の局面と九条の会」 
  お話 小沢 隆一 氏


  
著書:『本当に憲法「改正」していいのか』学習の友社2000年
   『はじめて学ぶ日本国憲法』大槻書店 2005年 など
第2部 総会 午後2時45分から4時45分まで
経過報告、方針案、決算、予算案、各9条の会報告

 

〈2・3面〉

映画 日本の青空

 関町に続いて11/7練馬文化センターも成功させよう!

 9月21日に行われた関区民センターでの「日本の青空」上映会は、チケットが座席数を超えて売れてしまったため、手分けをして事前に夜間や文化センターへの振り替えをお願いしました。それが功を奏して、昼の部も夜の部も定員内に収まり、当日入場者も全員入場させることが出来ました。スタッフは周辺の9条の会の会員の皆さんが20人以上駆けつけ、9時間もがんばりました。この成功は主に地元のがんばりです。見終わって涙をぬぐう人も多く、感想もたくさん寄せられました。又、アンケートでは「駅頭宣伝で知った」という回答がかなりありました。11月7日(水)練馬文化センターでの上映会は5000人を目標にしています。チラシの配付や声かけの集客効果をを信じてがんばりましょう。

感想文より

・鈴木安蔵に関して知らなかったのでとても良かったです。 新憲法ができたお祝行事として、国民から募集された「平和百人一首」を祖母がカルタにして我が家に伝わっています。 そのころの民衆の気持がよく出ています。(吉祥寺南町 Oさん)

・憲法は日本の歴史を考える上で、大変重要な部分として今回の映画を見させて頂きました。GHQから押し付け られていたと思っていた憲法に対して見え方が変わり、より身近なものに感じることができました。

・憲法には深く関心がない人達が多いと思いますが、本日の映画を通し、その重要性を知ることができ、有 意義でした。憲法に対する考えも深まりました。(石神井台 Oさん)

・大変すばらしい映画でした。憲法がつくられるまでのいきさつが、とりわけGHQとの話し合いは、圧巻で、心に残りました。(Aさん)

・見ながら涙が出て仕方ありませんでした。戦争は絶対いやです。今80才、あの時代を思い出します。

・こんなに良い憲法を変えるとは…。今、もう一度あの制定時の精神をよく考えるときではないのであろう か。この映画を自民党の国会議員に見せる必要がある。いや国会議員全員に見せなくてはいけないと思 います。
 
・新憲法の草案作成の経過がよく解った。当時の政府首脳や官僚的体質との、これは一種の闘いであること が印象に残った。いま、九条を変えるのに賛成の人々にも見てもらいたい。(杉並Wさん)

・戦争は絶対いやだという気持が更に強くなりました。憲法九条を守ることの大切さを再認識しました。

・九条誕生のこのようなストーリーがあった事を初めて知りました。世界に誇る憲法を守る事の大切さを再確認しました。(関町北Fさん)
 
・たいへん興味深く拝見しました。特にマッカーサーが天皇の処刑を免れるため、戦争放棄条項を生み出した可能性を示唆するあたり、「目からウロコ」でした。

・日本国憲法が当時の日本人の気持に即し、みんなに喜ばれ歓迎されて出来上がったものであるということが、ほんとうによーくわかりました。特に九条はアメリカの押し付けではなく、人間であったならば、すべての 人間が大切にしなければならない精神です。今後ともはっきり意志表示していきます。
                                (西東京市で九条の会に入っています。)

鹿嶋理智子さんのお話より 

牢獄が自分の書斎
 映画の中に小さな女の子が出てきますがそれが私です。母は獄中の父に頼まれて古本屋をまわり、本をさがします。その母に背負われていたのが3歳くらいの私です。父の勉強を手助けするために本を探しによく行きました。父は「獄にいる時が一番勉強できた」とよく申しておりました。獄では、縄をなう、袋を作るなどの普通の囚人がやることをすると、後は自由時間なので充分に勉強できたのでしょう。当時の検閲は戦後のGHQの検閲よりはきびしくなかったようです。とにかく獄では本を読むことを楽しみにしていました。

 父があの時代に意志を曲げずに頑張ったのはすごいと思います。父は「あ、帰ってきたかな」と思うと、また直ぐいつのまにかいなくなります。いつも特高に追われていたので、彼らの目をごまかすために、ちょっと寄ったのでしょう。「いい子にしているんだよ」という手紙を残してくれていたりしましたね。

父と母の二人三脚
 母は前にも言いましたように、父の勉強のために古本屋をよくまわりました。母は1932年ころから無産者託児所運動やセツルメント運動をしていました。「“アカい保母”が小さなこどもを騙して自分の所に集めている」という新聞記事を戦後読んだことがありました。「女でも自立しなくてはいけない」というのが、母の口癖でした。

 

〈4面〉

 おしらせ   2.3イマジン平和コンサート実行委員会フル稼働中です

 来年の2月3日(日)の『イマジン平和コンサート』成功に向けて、実行委員会も第4回まで進んでいます。各出演団体の思いをもとに、全体の企画・構成も進行中です。
第5回の実行委員会には、出演団体の交流会を開催します。出演団体の演奏や出演者同士のコラボ、全員合唱の練習なども予定しています。興味のある方は是非ご参加ください。
 
■イマジン平和コンサート出演団体交流会パート
     11月17日(土)18:30〜
     練馬区役所地下 多目的ホール
     ※実行委員募集中です。

下石神井9条の会の取り組み
 1月準備会を立ち上げた時会員17名でしたが、現在、74名になりました。会員拡大は、役員だけでなく一般会員や入会した会員がさらに拡大する等の取り組みによるものです。下石神井の会は、華々しい行動は出来ませんが、草の根の対話で地道に活動します。教会の牧師さんが入会、映画青空の券も2枚購入。役員が教会の礼拝と昼食懇談会に出席し交流してきました。天祖神社のお祭りに「奉納」もしました。映画のビラ5000配布をやり前売券は、現在60枚売れましたが、100枚目標に引き続き頑張ります。

読んでみませんか? 『戦争する国、平和する国』 小出五郎  佼成出版  2007.9.30
ノーベル平和賞受賞者であるコスタリカのオスカル・アリアス・サンチェス大統領を取材したもの。
「平和は待っていてもやってこない。平和は実現するものである」とアリアス氏は言います。小中学校の日常的なカリキュラムの中で、コスタリカの子どもたちは平和文化を身につけます。「平和文化」について発言し行動する人材を育てるための教育は、どのように行われているのか、決して平坦ではないが確実に将来につながると見られる道を進む教育現場のドキュメントでです。
 また、コスタリカ国民は豊かな環境を利用して暮らしています。 しかし、生活水準は高いとは言えません。だが、もし経済を優先し、そのため身の回りの環境が脅威にさらされることになれば、暮らしの平和は破壊されます。環境と共生する経済の確立に挑戦するアリアス氏は、環境保全は「平和する」条件であると言います。
 この本は、『正義』を強調する戦争プロパカンダにどう対抗したらよいのかを示しています。