ねりま9条の会ニュース11号 2007年4月号

〈1面〉

九条の大切さをいっそう広めよう!

ー「国民投票法案」が衆議院で採択されたけれどー

 国民投票法案は、4月12日の衆議院憲法特別委員会で、民主・共産・社民が強く反対し、更なる審議を強く求めている最中に、強行採決されました。法案には多くの問題点が残っていることが、さらに明らかになった時点で強行されたのです。翌4月13日、衆議院本会議でも、場内の三分の二が与党という中で、与党のみで採決が行われました。「場内ほとんどが起立をしたかのような錯覚に陥る。採決。独裁政権のようである。選挙の恐ろしさを痛感する。」と傍聴していた弁護士の猿田さんはメーリングリストの中で表現しています。
 「投票数が40%しかない場合は20%の賛成で改憲が可能になる」「CMは、投票日二週間前まではやり放題で、金のあるほうが圧倒的に有利になるのは明らか」「教師がその地位を利用して学校で改憲の話をしてはならない」など、改憲論者にのみ有利な法律が衆議院を通過し、参議院に持ち込まれることになりました。参議院では、何としても廃案に持ち込みたいところです。連休までが大きな山場となっています。
 私たちに残された道は、まずは、参議院選で自民・公明両党に過半数を許さないこと、そして、九条の大切さを一人でも多くの人に理解してもらうことの二つでしょう。
 九条の会の活動がいままで以上に重要さを増していきます。 がんばりましょう。
 

「911のうそをくずせ&きくちゆみ」集会報告

3月24日、石神井区民交流センターで開いた「911のうそをくずせ上映&きくちゆみ講演」の夕べは、111人の参加で、ただでも字幕が見えなかったのに、あれ以上多いと不評を買うところで、良かった大成功と感想が寄せられました。参加者も若いひと、新しい人が多く、区外から24人が参加されました。参加のきっかけは、自宅へのチラシ、駅頭宣伝、新聞折込、友人、東京新聞、週間金曜日、荒馬座講演の際のチラシとさまざまでした。またきくちさんの出版物もたくさん売れました。この取り組みでは、16回の駅頭宣伝、16000枚のチラシを折込を含めて配布してきました。
 寄せられた感想には、「アメリカが戦争に向かうからくりがわかった。大学で発表したい。自衛隊員に見せたい、深刻に考えさせられた。ニュースと違うのに驚いた。きくちゆみさんに触発された。国家権力に立ち向かった若者、製作者に敬意。アメリカの病理に巻き込まれる日本は良くない。説得力があるがスピードが速いので疲れた。なぜアメリカが戦争し続けるのか理解できた」など、日本が憲法を改定してアメリカの世界戦略に組み込まれていくのはどんなに危険で、間違った道かが明らかになったと思われます。また、区民交流センターは上映には適さず、土建組合さんには何から何までお世話になりました。 なお映画「911のうそをくずせ」「テロリストは誰か」のDVDやビデオテープは事務局でいつでも貸し出しできるように準備しています。ご利用下さい。

 

〈2・3面〉

戦争のつくり手 VS 戦争の防ぎ手

映画「911の 嘘をくずせ」と きくち ゆみ さんのお話から

「市民が戦争を防げる時代はそこまできています」

 

崩壊する前に何個所からも噴煙が吹き出しているのが確認でき、
前もって爆弾が仕掛けられていたこと疑われている。

911と私

 息子が6ヶ月ぐらいの時に911事件が起きました。私は自分の子どもを戦争に行かせたくないし、戦争で人を殺したり殺されたりするような目に合わせたくない。でも、もしブッシュ大統領がテロに対して戦争なんか始めたら、またテロが起こり、もっと戦争が起こって世界中に戦争が広がってしまうと直感的に思いました。
 そこで私はブッシュ大統領に手紙を書きました。でもそれだけでは戦争は止まりませんよね。アメリカの戦争を止めるには、アメリカの人たちの声が戦争反対になっていかなければならないわけです。国民の過半数が反対していたら戦争はしたくてもできません。でも、911事件以降はアメリカ国民の大半が戦争に賛成だったのです。それをなんとかひっくり返さないといけないと思って、ニューヨークタイムズに反戦広告を出すことにしたのです。この新聞に一日広告を載せるには1700万円かかります。それをインターネットで呼びかけたとこ ろ、たったの二週間で集まりました。世界中に呼びかけたのですが、九割が日本で集まったのです。表立ってデモなどをするわけではないけれど、お金を出してくれた日本人が何千人もいたのです。
 意見広告の内容は、アメリカの元軍人がブッシュ大統領に当てた手紙を使いました。

「ブッシュ大統領、もしアメリカが一人でも無実の
人を殺したなら、アメリカ自身がテロリストとな
る。 それよりは国際法にのっとってテロという問題
を解決してこそ、アメリカが本当に自由と民主主義
の国であることを世界に伝えることができる。
報復の戦争は間違いです。」

この文章をそのまま意見広告として載せました。
 その結果多くの反応がありました。「非国民!」とか「死んでしまえ」という手紙もたくさんきましたけれども、「勇気をもらった。今まで戦争反対と言えなかったけれども、これを見て勇気がでました」という人がたくさんいたのです。

情報に流されないで、我々が発信元に!

 映画テロリストは誰か」の中から、「スクール オブ アメリカン」を紹介します。(ビデオ映写)この学校で教育を受けた卒業生が、いかにひどい殺人マシーンに育てられたかを記録した映画なのですが、アメリカ人でさえこの学校の存在を知りません。日本もそうですが、政府に都合のいい情報はこれでもかと言わんばかりに国民の耳に入るけれども、国民に知られたら困る情報は常に隠されているのです。
 もし、アメリカ人が「911の嘘をつぶせ」とか「テロリストは誰か」を見ていたらイラク戦争だって起こってはいません。今アメリカ人は真実は知らされていません。今流されているのは、「イランの大統領は悪魔だ」という報道なのです。イランに核攻撃される前にイランを攻撃するべきだという流れです。

マンガ「戦争中毒」の出版

 

 意見広告の反応の一つとして、「戦争中毒」との出会いがあります。この本には、アメリカは十年に1回ぐらいは戦争をしていますが、その原因を見事に解き明かしているマンガなのです。 これはもともとはアメリカの学生さんが描いたもので、出版するお金がなかっので、日本の私たちが助けて出版しました。今それをアニメーションにしているところです。
 平和運動にはいろいろなやり方があると思うのですが、日本とアメリカの市民が手をつないでやるといろいろなことができます。「戦争中毒」の出版は少ないお金でものすごい効果がありました。サンフランシスコの高校の歴史教科書の副読本に選ばれたのです。そんなことがあってアメリカは今大混乱です。ニュース番組あげて反「戦争中毒」キャンペーン行われ、その結果戦争中毒が今爆発的な勢いで売れているのです。

 今私たちが持っている唯一の武器は、インターネットを使って友だちに伝えるということです。「911の嘘をくずせ」のDVDは、どんどんコピーして配っていいことにしていますし、ネット上でも無料で配信しています。
 アメリカの15歳の女の子がつくった「私たちの兵士を返してください」など70本以上の作品が、インターネットで世界中に配信され、評判になっています。私たちは今、ネットとかDVDなど、60年前には持ち得なかった技術を味方にして、伝えあうことができます。マスコミがどんなに隠しても、私たち一人ひとりがメディアになって、周りに伝えることができるのです。市民が戦争を止めることができるといっている意味はそのことです。もし私たちが私たちの持っている技術を駆使してマスコミでなく草の根で真剣に伝えれば戦争は防げると思います。

 

ペンタゴンに突っ込んだとされる旅客機には,これだけの長さの翼が
あるはずなのに、ぶつかった形跡はない。機体は跡形もなく破壊され、
死体も見つかっていない。それほどの衝撃なら矢印のあたりは破壊さ
れている筈である。また、墜落したと報じられている別の便、ボーイ
ング93便が、飛行場に緊急着陸したとことも地方紙に報道されてい
る。この事件は謎だらけである。

〈4面〉

イベント・学習会のお知らせ

 6月6日 
文化センター小ホールで伊藤真さんをお迎えして学習会を開催します!

 

5・3憲法60周年記念練馬行動に参加しよう!


今年は憲法施行60周年記念、憲法のおかげで日本は平和と経済繁栄を築いてきましたが、とうとう政権与党は改憲手続き法案を四月一二日衆議院で強行採決しました。こうした中、ねりま九条の会が区内団体と個人に呼びかけて、四月四日憲法50周年記念練馬行動実行委員会が発足しました。そして、5月3日、練馬駅南口で午前10時30分から11時30分まで、リレートークを行うことを企画しました。大泉九条の会は独自に大泉学園駅を九時にスタート、各駅で五分間のスピーチをし、途中合流の人々と、練馬駅までピースウォークすることを準備しています。その後は日比谷公会堂での記念講演と銀座パレードに皆で参加する予定です。トークしたい方は大柳までご連絡下さい。

地域9条の会では

東ねりま9条の会
3月4日、桐谷明雄さんを講師に、石田勇作さんを助言者に迎え、「長春(旧満州・新京)で、日本の戦争と中国の内戦に翻ろうされて」というタイトルで第三回の「戦争を語り継ぐつどい」を開きました。桐谷さんは子供たちにも話した事が無いという悲惨な思いを、じっくりと語ってくれました。その思いは「二度と思い出したくないと同時に、二度と再び子供たちにこういう経験をさせたくない」という心で一杯で、参加者の涙を誘いました。
 引き続き五月にも「第四回戦争体験を語り継ぐつどい」を計画するとともに、「第二回うたごえ喫茶」も行う予定です。
いまは、5月3日の「憲法記念日のつどい」6月6日の講演と音楽の夕べ「九条は日本の誇り、世界の宝・・・今こそ憲法を考えよう」の成功を目指して頑張っています。

下石神井9条の会
 結成総会に向けての準備会と
         結成総会のお知らせ
第三回 世話人会(結成総会準備)
     日時  四月二八日 二時から
     会場  下石神井地区区民館 
結成総会
     日時  六月一〇日 二時から 
     会場 下石神井地区区民館 
 第一部:下石神井小元教頭野崎先生のお話  「私と憲法九条」
第二部:総会