40号 2012年4月発行

4年間の中国庶民生活 

                             桐谷 富美子(豊玉在住) 

  4年間、中国東北部・吉林省の省都〝長春市〟で生活してきました。長春は戦前、「満州国新京特別市」だった所です。マンションを借り長春の一般市民と同じ生活をしました。侵略戦争の犠牲者がいるに違いない土地で、その痛みを心しながら現地の人たちと交流しました。現地の人たちは〝あの戦争は中国人民も日本人民も同じく犠牲者だ。悪いのは軍国主義者だ〟と長春でも何処の地方に旅行しても友好的で嫌な思いをしたことは一度もありませんでした。しかし15年もの抗日戦争で苦しみぬいた中国の人たちは、日本の軍国主義的な動向には非常に敏感でした。
 省立の高齢者大学(50歳以上、140講座、学生7000人)に外国人初の入学をさせてもらって、中国文化である太極拳・書道・花鳥画を学ぶことも出来ました。学期末には食事会があって大いに飲み、食べ、カラオケ、社交ダンスと日本以上の盛り上りに圧倒されました。
 中国では共働きが当たり前、学校の友人たちは日本の女性に負けぬキャリアウーマンでした。
 「日本で憲法九条を守る運動をしていた」と話すと何人もの学友が〝対々〟(そうだ!そうだ!)と握手を求めてきました。〝富める者はどんどん富め〟という国の政策から〝国民全体が豊かになる〟方向を目指した政策に変わって福祉・教育・年金・医療など少しずつ良くなっているのが実感され皆に歓迎されているようでした。日本の見直し政策は、全て現在・未来にわたって国民を苦しめるのとは大違いで、中国の人たちは「いま大変でも大丈夫、これから良くなる」と国を信頼しているのを感じました。とはいえ中国は正真正銘の発展途上国、中間官僚の汚職腐敗など厳しい問題、未成熟な民主主義、中国独特の民族意識、広大な国土・13億の膨大な人口を抱えて課題・問題が山積しているようでした。滞在した四年間に全人大(5年に1度の国会)、四川大地震、北京オリンッピック、建国60周年、日中国交回復35周年、中国共産党創立90周年、上海万博などがあり現地の熱気に触れることが出来ました。
 戦争を指向せず平和を追求する事こそ、友情・友好の基軸と強く感じました。友人たちに「健康長寿・快楽人生・中日友好・全球和平」の書を贈って別れました。     (ねりま九条の会会員) 
         
     


ねりま九条の会 第1回憲法講座を終えて
テーマ :原発と憲法  講師: 河合弘之さん(さくら法律事務所 弁護士)

第一回目の憲法講座は、河合弘之先生をお迎えして、3月25日(日)に練馬職員研修所で行われました。
参加者は50人ほど。被害地の苦しみ、原発採用の本当の理由、原発に群がる権力構造、憲法と原発の問題、新たな原発訴訟へのチャレンジなど、河合先生の情熱的なお話に圧倒されっぱなしの2時間でした。紙面の関係で、内容は同封の冊子をお読みにいただくことにして、この紙面では、講演会や新聞などで目にすることのできない、河合先生ならではの情報をピックアップいたしました。

                            

 

■原発訴訟に〝倫理〟の視点
 
 今原発訴訟の中で、技術者倫理と、使用済み燃料を残して後世に負担を負わせるという倫理の、二つ倫理が問題になっている。「近代科学文明というのは、〝失敗は成功の母〟に表わされる失敗と改良の歴史である。少々の失敗は仕方がない。それに立ち向かうことこそ人類の叡智だ」という言葉が、ついに電力側から出てきたが、はたしてそうなのか。 倫理的な問題として、自動車や航空機や医薬品と同じに原発を論じていいのか。技術者倫理としても、後戻りの出来ない、取り返しのつかない被害が出る失敗は他の失敗とは違う。〝失敗は成功の母〟などというメソッドは成立しないと私は考えている。みんながそう考えるべきだと思う。 ドイツの倫理委員会についていうと、技術・科学者委員会と倫理委員会があって、前者が出した結論は「安全にやれ」というもの。倫理委員会は、原発の被害はあまりにも空間的にも無限定過ぎ、期間的にも無限定すぎ、被害の深刻さに於いても無限定過ぎること。取り返しのつかない損害が発生し、それを他の人に与えていること。もう一つ、電気は水力、火力、自然エネルギーに替えることが出来ること。 福島原発事故の深刻さを見て、しかも「日本のような超技術大国で、あれだけレベルが高くて、自分たちが尊敬して来た国であのような事故が起きた。だから止めよう」と三つの理由で倫理委員会は止めることを決めた。 日本では、安全か、安全でないか、技術がどうかという観点でしか見ていない。技術がどうかという点では専門家の方が強いのだが、僕らは「そう言われても、やっぱり怖い」という感覚を大事にしなくてはいけない。 原発訴訟に倫理の問題を持ち出すのは大事なことだと思う。

■原発は九条違反

 原発導入当時の国会議事録に「原発を始めれば核兵器の開発能力がつく。核兵器は今は持てないが、将来に備えて準備のために、この原発はやらなければいけない」という発言の記録が残されている。「原発は安全・安心」キャンペーンの陰で、核兵器開発の側面は隠され続けて今日に至っているが、その考えは連綿と続いている。原発はまさに憲法九条違反なのだ。

■地震の震源地が密集する日本に原発、なぜ?

                       

上の図は震源地の分布図、下は原発の分布図。二つを比べると、原発を持つ国で、日本以外の地域には地震の震源域はまったく存在していないことがわかる。他の国はともかく、日本だけは原発をつくってはいけないことが一目瞭然だ。

 

■新たな訴訟「個人責任の追及」

  3・11以降、河合さんは、日本全土の弁護士に呼びかけ、集結した130人で、新たな原発差し止め訴訟を全国規模で起こしている。河合さんが考え出したユニークな訴訟は、東電の経営者への個人責任の追求である。河合さんは「全てを組織のせいにして、自分では責任を取らない匿名社会を変えなければ日本はよくならない」として、株主代表訴訟という手法を用いて、経営者への賠償責任を追及する裁判を起こしている。請求額は全部で5兆5045億円。この数字は政府がつくった経営財務調査委員会が、東電の2年分の損害として示した数字だが、これを経営者個人に送付。これから再稼働しようという電力会社の経営者にも送付して、事故が起こればこのような賠償責任を個人として問われることを伝えている。
彼らの多くは、年額7700万円にものぼる、とんでもない高給を取り、今でも社員でありつづけているのである。
 もう一つ、いい加減な運営をして来たことに対する個人の刑事責任を追及するために、関係者の告訴運動を始めている。

 

■原発ゼロでも電力は足りる

 今まで原子力が発電していた電力は、火力発電所を約20%多く稼動することによって、簡単にカバーできる。日本のすべ
ての原発を止めても、火力・電力発電で充分に補えるため、今まで通りの生活を続けることができる。
「電力が不足する」というキャンペーンには、別の意図が隠されている。

                          

■こんなに起きている原発事故

 1952年 カナダチョークリーバー炉で炉溶解事故
1955年 米、高速増殖炉EBR-1で炉溶解事故
1957年 ソ連、ウラル核惨事(高レベル廃液が爆発)
     英、ウィンズケールで燃料溶解事故
1960年 米、軍事用試験炉SL−1で臨界超過事故
1966年 米、高速増殖炉フェルミ炉で燃料損傷事故
1973年 美浜原発1号炉で燃料棒の大折損傷事故
     英、セラフィールド再処理工場で放射能放出事故
1974年 原子力船「むつ」の放射線漏れ事故
1975年 米、ブラウンズフェリー原発で火災事故
1979年 米、スリーマイル島原発事故(レベル5/2号炉で炉心融合)
1980年 仏、ラ・アーグ再処理工場で電源喪失事故
     米、ブラウンズフェリー原発3号で制御棒の40%不作動事故
1982年 米、ギネイ原発で蒸気発生器細管の大破損事故
1986年 ソ連、チェルノブイリ原発事故(レベル7/4号炉で核爆発)
1987年 仏、高速増殖炉実証炉スーパーフェニックスで燃料貯蔵タンク
からナトリウム漏れ
1989年 福島第2原発3号炉で、再循環ポンプ破損事故
1991年 美浜原発2号炉で蒸気発生器細管の破断事故
1995年 高速増殖炉「もんじゅ」でナトリウム漏洩火災事故
1997年 東海再処理工場アスファルト固化施設で火災・爆発事故
1999年 東海村JOC臨界事故(レベル4/作業員2名が死亡)
2003年 東京電力の原発17基全て停止(配管・シュラウドのひび割れ)
2004年 美浜原発3号炉で配管破断事故(作業員6名が熱傷で死亡)
2007年 中越沖地震で柏崎仮羽原発が被災、トラブル多発
2010年 高速増殖炉「もんじゅ」運転再開、8月燃料交換装置の落下事
故で再停止
2011年 福島第一原子力発電所事故(レベル7)

 

 ◆2012年イマジンコンサート 川柳
     日時 6月23日(土)

国と国が消えて 憎みあう心も 殺しあうわけも 
ひとつの心に溶けていくわ
誰かのものだといえるものなどない  ひもじさに脅え 
奪い合うこともない 
すべてを分け合う 世界がみえるわ 
夢なんかじゃない 変えていけるわ 
いつの日にか ひとつになるのよ
(ビートルズ・イマジンより)

さまざまなジャンルの13グループが出演、たっぷりと感動を贈ります。

昼の部 14:00開場 14:30分開演   夜の部 17:00開場 17:30分開演

練馬区豊玉北1−12−3都営大江戸線 新江古田駅 4分チケット 500円

主催イマジン平和コンサート実行委員会  ねりま九条の会問い合わせ先 
03〔3594〕1626 遠藤  03〔5398〕0688 小関

会場 聖書キリスト教会 

 

 ◆福島は訴える
福島9条の会事務局長・福島大学名誉教授   日時 4月30日 午後2時〜  
 会場 勤労福祉会館 1階集会室
 資料代 500円おはなし 真木実彦さん真木実彦さんは、練馬の大泉高校卒業生で
今でも実家が羽沢にあり、練馬に縁の深い方です。
練馬区内の24の9条の会が合同で開催する初めての企画です。
これを機会に、9条の会同士の連携を強めて行きたいと思います。
お待ちしています。
   

 ◆東京九条の会 大交流会  7月1日(日)10:00~
  「この国は
どこへ向かおうとしているのか?これにどう対抗すべきか!」
   講 師 高田 健さん(九条の会事務局)
   第一弾 憲法審査会の危険な動き

日時 4月26日(木)
午後6時30分開演
場所 豊島区民センター6階(文化ホール)
資料代 800円
主催  九条の会東京連絡会

◆ 川柳     川柳  加藤 冬柳

思いやる 相手が違う 野田総理

辺野古ほど 情熱かけ 復興に 

孤独死の 政治離れの 現実が

 

◆ ねりま九条の会主催   ジェームス三木講演会
 
ねりま九条の会主催   ジェームス三木講演会
      タイトル「憲法と私」
    日時 9月28日(金)18:00~
    会場 練馬文化センター大ホール


◆ ねりま九条の会 2000人ポスターの賛同のお願い     

 賛同者が3月で700人となりました、まだの方は1日も早く、終わった方は何卒増やしていただきたくお願いします。500円です、別紙振り替え用紙で会費と一緒でもかまいません。ご連絡は03-3921-8023大柳武彦まで

       申込先 小岩昌子 TEL・FAX03−3992−1732
           郵便振替番号 00170-8-426744 練馬9条の会 
       ※通信欄に練馬9条の会2000人アピールポスター賛同金 必要ポスター枚数をお書き下さい  

 


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