111 号 2024年2月発行
百年前の関東大震災のときの朝鮮人の虐殺事件から学ぶ
◆虐殺の歴史的背景
1923(大正12)年9月1日マグニチュード7・9の関東大震災が起こり、死者・行方不明者 万5千人あまりという大きな被害が出た。 さらに在日朝鮮人が罪もないのに6000人以上虐殺されている。混乱の中で在日中国人と日本人社会主義者、日本人民衆も殺害されている。犠牲者の多くは名前も埋葬地もわからない。事件は誰も責任をとらずに1世紀が過ぎようとしている。
1868(明治元)年、天皇による専制君主政治が始まり、それは1945(昭和20)年まで続く。欧米に追い付け追い越せということで軍国主義路線をひた走った。日清戦争後の下関条約(1895年)で台湾を植民地とし、日露戦争の勝利により朝鮮を併合した(1910年)。一方明治以来の学校教育は、日本の歴史をつくった天皇の偉大さと天皇に平伏する朝鮮という歴史像を子どもたちに教え込んでいたのだ。自分たちは「文明人」で、朝鮮人は「野蛮」「臭い」「汚い」と勝手に決めつけていた。
朝鮮では、日本政府は多くの土地を朝鮮人から奪い、貧困に陥った人々は仕事を求めて日本に渡ってきた。第一次大戦(1914~18年)後の民族自決の国際世論に励まされて1919年三・一独立運動が展開された。参加者は朝鮮全土で200万人と言われている。日本政府はこれを武力で弾圧した。
翌日9月2日緊急勅令により戒厳令が布告された。3日、内務省警保局長から各地方長官宛てに東京の戒厳令施行が伝えられ、朝鮮人の取り締まりが命じられた。在郷軍人(軍隊経験のある者)、消防団、青年団で自警団が組織された。自警団、軍隊、警察、一般民衆は朝鮮人が「暴動を起こす」「井戸に毒を投げ込んだ」というデマをたやすく信じてしまう素地があったと考えられる。
◆自衛隊の内部事情
なぜ、このように自衛隊は劣化したのか。自衛隊員といっても、身分は大きく分けて3段階ある。それぞれの事情を考える必要がありそうだ。
いちばん下の「士」は、旧軍の「兵」にあたる。自ら自衛官候補生試験を受けて入隊し、陸上自衛隊は2年、海空自衛隊は3年の任期を勤める。要するに非正規労働者のようなものだ。再任によりさらに勤めることは可能だが、 代のうちに退任する者が多い。試験を受けて正規の職業自衛官になることは可能だが、若いうちに別の職業につく者が多いのは、それだけ自衛隊は魅力のない、誇りを持てない職場なのだろう。
今春の自衛官候補生募集は9245名だったが達成率は約6割と過去最低だった。 そして年に5000名が辞めていく。とにかく人が足りない。
労働強化になり、休みがとれない。定員不足・教育不足のまま出動するので事故も増える。部隊内は荒れて不祥事が続発する。
中間階級の「曹」は、旧軍の「軍曹」にあたる。職業自衛官として生活は安定するので、充足率はそれほど低くない。しかし幹部への昇級試験を受けず曹のまま歳を重ねる者が増えれば、精強さを欠く部隊になるだろう。
そして尉官・佐官のような幹部は旧軍の少尉以上にあたる。昇級のためのかけひきでは、日米同盟のもとではとにかく英語ができることが重要だ。米軍の幹部学校に留学し、日米共同訓練の指揮をとり、海外派遣の経験を積んだ者に昇進が約束される。しかし、民間で働いた経験のない者が防衛大卒ですぐ幹部になれば、一般社会常識がどれだけ身についているだろうか。
◆千葉県船橋で起こったこと
地震発生当時、船橋には東京方面から多くの避難民が押し寄せた。また当時北総鉄道(現在の東武野田線)の建設に従事していた多くの朝鮮人労働者がいた。デマが流れ、船橋市内及び隣接する市川市を含め、多くの朝鮮人が自警団によって虐殺された。海軍東京無線電信所船橋送信所は地震の被害を受けず、東京の戒厳令の施行を全国へ送信していた。無線文書には、所長の大森良三大尉が送信所の警備を命じ住民に対し、「送信所襲撃の目的をもって来る朝鮮人は殺しても差し支えなく自分が責任を負う」と述べたとある。
当時小学校4年生の山崎巌君は色鉛筆で、市川市中山で目撃した情景を絵に残している。「手に手に竹槍を持ち、頭には決死の覚悟を示そうとしたのか、はちまきを固く巻いた20人ほどの民衆と、3人ほどの在郷軍人らしき人物が、青い長袖の服を着た1人の人物をやっと蓮畑に追い詰め、今まさに捕縛しようとしている。民衆の多くは持っている武器を今にも打ち下ろそうとして頭上に振りかざしている。そのためか、捕縛されそうになっている人物の形相は厳しい苦渋の顔をしている。」と新井勝紘氏は解説している。(新井勝紘『関東大震災 描かれた朝鮮人虐殺を読み解く』)
消防団と在郷軍人で組織した自警団にいた人が1981年、平形千恵子さんたち「千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者追悼・調査実行委員会」の聞き取りに「無線送信所の海軍所長に『600人の不逞鮮人が来るから今夜警戒を頼む』と銃を渡され、ふた声かけて返事をしなかったら撃ってもいいというわけです。朝鮮人を見たら殺せというんですもの。まあすごかったですよ。うちの自警団のメンバーが競馬場で2人殺したんですよ。東京で何か悪いことをしてきたとは言ってもかわいそうな事をしました」と述べている。このように震災後 年たっても当時のデマを信じている人はかなり見られた。船橋では多くの朝鮮人が虐殺されたが、奇跡的に助かった稀有な例もある。丸山地区の近隣集落から「丸山にいる2人の朝鮮人を生かしておくわけにはいかない」という声が伝わってきた。当時を知る住民は「警察の命令で渡せと言ってきた。
丸山の人たちは『非国民だ、殺してしまえ』と言われながらがんばった」と語っている。引き渡すと殺されるとわかっていた丸山の住民は「長く土地に住んでいた朝鮮人で、悪いことはしていないとみんなが認めて守り、翌日警察に送り届けた。その後習志野収容所に送られた2人は生
還し、お礼に丸山を訪れてアリランを踊った」と伝えられている。(「赤旗」2023年8月 日付)
船橋市馬込霊園には「関東大震災犠牲同胞慰霊碑」が建立されている。裏面には「西紀1923年9月、関東大震災時に軍閥官僚は、混乱の中罹災呻吟する人民大衆の暴動化を憂慮し自己の階級に対する憎悪の感情を進歩的人民解放の指導者と少数異民族に転嫁させこれを抑圧抹殺することによって、軍部独裁を確立しようと陰謀した。(中略)この犠牲者同胞の怨念は実に千秋不滅である。(後略)在日本朝鮮人連盟中央総本部委員長 尹槿撰(1947年3・1革命記念 竣成)」と書かれている。
◆あった事をなかった事にさせない…私たちの責任が問われている
私は正直100年前の朝鮮人虐殺問題について勉強不足だった。最近の入管法改悪問題も他人事のような感じだった。練馬では3年連続平成つつじ公園で「難民・移民フェスティバル」が開催され、私も友人に誘われて、今年参加した。強行採決直前練馬では連続十数日間、スタンディングが行われた。練馬駅頭でも、国会前の集会でも若者の姿が目立った。彼らにとっては、同じ教室あるいは同じ職場にいる異国の友の命が大事だと肌で理解しているのだ。私はここに希望を見出している。
100年前朝鮮人に向けられた冷たいまなざしは、今日難民に向けられている。
私たちは傍観者であってはいけないと思う。
★参考文献
『関東大震災 描かれた朝鮮人虐殺を読み解く』(新井勝紘著)
『関東大震災 朝鮮人虐殺の真相』(関原正裕著)
『関東大震災100年 企画展』(高麗博物館)のパンフレット
『歴史地理教育』(2023年9月号)、(2017年6月号、7月号、8月号)
映画『福田村事件』のパンフレット
『福田村事件』( 野弥生著 五月書房新社)
中出 律(ねりま九条の会)
こんなこと許せますか?
足元から進む新たな戦争前夜! 「九条の会に会場貸すな」
ー自民区議発言 2023.9.24
練馬区議会で9月22日、自民党辻誠心議員が「練馬区は自衛官募集に協力しているが、これに反して、自衛隊大変という団体が展示会を開いている、練馬区の方針に反する団体の会場使用を制限した方がよい」と発言しました。これはねりま九条の会も参加する「入隊したらさあ大変!自衛隊ねりま」実行委員会が、毎年ここねりホールで開催する展示会にかみついたものです。会場はねりま九条の会で借りています。
この発言は二つのことを意味していると思います。一つは思想信条、表現の自由を侵す憲法違反。もう一つは岸田政権の軍国日本を目指す過程では、地方自治体も戦争に協力させ、戦争反対の声を弾圧し、新たな戦争前夜となっていることを示したと思います。戦争反対は今だからこそ公然と言えるが、戦争になったら言えなくなる、利敵行為として刑罰の対象になる。九条の会はその標的となったようです。自衛隊はこれまで専守防衛と言ってきたが、先制攻撃もいとわず、敵基地攻撃できる大軍拡で、五年で中国に対抗できるようにする。学者、業界、地方自治体、マスメディアなども総動員を目指し。憲法改正の国民投票を来年の九月までにやり遂げることを公約に掲げて、総選挙に打って出る岸田政権の野望が透けて見えます。
ねりあ9条の会では、衆議院議員の〈任期延長〉のお粗末さを皆様にお知らせし、自民党の攻撃に反撃しなければならないと考え、新たな陳情考えに取り組みます。ぜひご協力をお願いします。また九条の会が呼びかけた、全国署名の取り組み、国会行動への参加を呼びかけます。
親が子供にさせたくない職業は、1にユーチュウバー、2に自衛隊と言われているそうですがうなずけます。 歳未満の少年兵は国際法で禁止されています。にもかかわらず中学卒業生に勧誘のはがきを送る、練馬区は名簿を提供する。こんなこともやめさなければならない。声をあげましょう。老いも若きも 大柳武彦
戦争のため、あらゆるものを総動員
住民の税金で軍需産業を支援 軍需産業支援法」が成立、軍需産業の利益を上げるために税金投入。場合によっ ては国が製造施設などを取得し、国営化も。
殺傷可能な軍需産業を支援 防衛装備移転3原則や運用指針を見直し、殺傷能力のある武器を輸出可能にする 方針を、与党が決定予定。
科学技術を軍事へと総合 民生の先端技術を軍事に活用するために、大学・民間の研究開発を。動員する体 制を強化。日本学術会議に介入する法改正を狙う。
戦時に不足する食糧増産を強制 有事に輸入が途絶え、食料が不足する自体に備え、農産物の増産を農家や民間業 者に命令できる制度検討へ。
戦争の人的基盤自衛隊員募集の強化 自治体、教育機関を通じた自衛隊員募集体制の強化や人気延長、学資金貸与制度 の強化などを検討。自衛隊員募集に当たっての「適齢者名簿」を提供する自治体 が増大。
「融合」と「賑わい」のゆくえ─太田市美術館・図書館訪問記
多くの疑問が噴出する中で強行されている練馬の美術館・図書館問題は、プロポザールで設計者が選ばれ、現在、基本設計の段階にある。その区民からの疑問のひとつに同設計者による群馬県の「太田市美術館・図書館」と「そっくりだ」という声がある。
8月下旬の暑い日の午後、地元で
運動されているみなさんと「そっくり」施設を訪ねた。
◆太田市美術館・図書館とそっくりなコンセプト
訪問の強い動機は、プロポザール結果公表で出された、採用案に対する選定委員会の「講評」である。少し長いが引用する。
練馬の遺産ともいうべき富士塚に想を得た構築的な提案で、大きな構想力を持ち、練馬の文化的文脈を一気にグローバルに展開し得るポテンシャルをもった案である。全体のフォルムにはまだ推敲の余地があるが、ローカルな人たちにとっても、インバウンドの人たちにとっても、建築的に新しい名所を提供する可能性を持っている。 ・・・中略・・・ 美術館と図書館の融合についても様々な形で展開できる余地があり、伸びしろがある。
この「講評」は練馬区側の設計者への期待・要望であり、進行中の設計作業はそれに応えようとしていると見える。「土地の記憶の呼込み」「名所と賑わいの創出」「美術館と図書館の融合」というコンセプトは、実は「太田市美術館・図書館」とそっくりなのである。こうしたコンセプトが如何に具体化するのか、地元の人たちはどう受止めているのか。ここが訪問の目的である。
◆売りは「面白さ」
降り立ったのは東武伊勢崎線太田駅。北口駅前広場の一角にこの施設は建つ。ここは鉄道高架事業に伴い駅舎の移動新設で生まれた広場であり、北口一帯にはまだ以前の街並みが残っている。
この建築を言葉で説明するのは難しい。五つのキュ―ブ(箱)が大きさや角度を変え配置され、その間に生まれた路地状空間や外周のスロープ・階段が上昇、下降しながら繋いでいくという構成である。この仕掛けが視界の変化を生み、「面白さ」を演出し、テラス・屋上も含めて回遊性を図るとした計画である。この「面白さ」はインターネット上でも共通した感想である。
施設は練馬より小規模であり、延床面積3152㎡、地下1階地上3階、最高高さ15m。
◆「融合」の実態は…
この施設の「融合」の実態は明快である。まず名称が「美術館・図書館」であり、「美術館」と「図書館」ではない。市の「図書館条例」の対象外でもある。案内して頂く中での質問に対し、施設管理者からは「ここは図書館ではないので」「ここは美術館ではないので」が繰り返される。それは管理者側の苦労苦悩としても伝わってくる。
◆天井まである書棚
融合」の典型として、上下階へ向かうスロープ状通路の片側に、天井までの書棚が並ぶ開架閲覧室がある。天井までの書架は、閲覧希望者があれば職員が梯子を使い取り出すという。高所の書籍も蔵書の一部である。その蔵書に眩しい日差しが入るのは外部面の全面ガラスである。その床面にはオブジェ化したスツールが置かれている。本の保護のためブラインド設置を求めているが許可は出ていないという。このことは施設の案内書にもあり「施設外部からも美術を楽しめる」とある。つまり図書室は展示物としても扱われている。勾配ある床の閲覧室や天井までの書架は利用者を制限する。ここでは、親子で親しめる子ども図書を充実させ、高齢者が好む図書は少なくしていると言う。
◆椅子やカウンターも美術?
厳格な温湿度・光の管理を必要とする美術を図書と融合するのは容易ではない。ここでも「美術展示室」はキュープの中に小規模に納まっている。それでもそこから抜け出し「賑わい」に貢献しようとする努力がある。それは美術部門のテーマを「現代美術」とし、「美術」と「デザイン」の境界を取り払うこと。そうした下処理をすることで、書棚やスツールや椅子やカウンターなど全てを美術として扱い、「施設外部からも美術を楽しめる」と謳える条件を用意している。
◆多用される階段
仕掛けの中で、「面白い」では済まないのが「バリアフリー」と「屋外交流」である。スロープ(勾配のある床)や階段の多用は確かに「面白い」空間を生み出すが、ある人たちを排除するか遠ざける。法律の最低基準は満たしているとしても、車椅子の自走は危険で出来ないと施設管理者は説明してくれた。
賑わいをつくる交流の場として屋外テラスや屋上庭園がある。ここには館内・館外からのいろんなアプローチも用意されているが、ここに人が集まることはほとんどないという。異常気候の中での酷暑・豪雨・強風があり、夜間の安全性、近隣対応など管理上の問題も多く、企画上の問題であろう。
異常気候の中での酷暑・豪雨・強風があり、夜間の安全性、近隣対応など管理上の問題も多く、企画上の問題であろう。
〇法律家6団体の反対声明(2022年4月6日)より
日本全土にわたり広範にかつ長期間、選挙が実施できない場合といった(確率的には極めて低く想定し難い)事態に限って、国会機能の維持のために議員任期延長の改憲が必要だと主張している。改憲をするためだけの議論であり、国会機能の維持など本心では念頭にないことが明らかである。
◆果たせていない「賑わい」
「賑わい」はこの施設に課せられた最大のミッションである。そのために従来の図書館・美術館を超えた流れの創出が必要である。その仕掛けが「面白さ」の演出であり、屋外屋上の交流の場であろう。
他にも人が集まる仕掛けで欠かせない「飲食」。この施設では1階にカフェがあり、共用部分でも飲食可とし、図書領域では蓋付飲料可としている。それでもカフェ来店者は少なく、営業維持に苦労しているという。
ミッションは果たせているのか。来館者数はオープン年H 年度が 万3千人で昨年度は 万5千人。途中コロナ状況があり今は回復途上なのかと伺うと「「いや、オープン時は話題を呼び遠方からの来館者もあった数字です、そこまではなかなか…」と説明が濁る
訪問日も来館者は、図書利用の高校生と、市が主催する「名画鑑賞会」参加者が主で少なかった。
◆図書館や美術館は観光施設ではない
「超越的」なものに求めることはよくある。この施設の発想に「前方後円墳」があるという。キューブが「方」で、外周の曲面が「円」とみれば隠喩(たとえの形式をとらない比喩)と解釈できるかもしれない。練馬の「富士塚」はそのものであり直喩(直接に他の事物にたとえること)。こうした嗜好は、観光地などで散見する際物施設へ向かう危険性を孕む。これは、設計者だけで出来る事ではない。太田市で施設の近所の方に話を伺うと「市長の悪戯だ」と厳しい批判を聞いた。
市を紹介して頂いた水野市議会議員から「練馬ではこのような施設を作って後悔されないように」との言葉を頂いた。社会が日々変化していく中で、公共施設の姿も変わっていくのは当然である。しかし、その変化の方向が「グローバルな展開」や「名所づくり」「賑わい」に走るのは住民の意向だろうか、公共空間の在り方だろうか。こうした議論が水野議員の助言を生かす方向と思う。 都問研(都市問題研究会・練馬) 樋口 学
連続講座「スエーデンとくらべる日本
1回目 福祉国家スエーデンのコロナ禍の対応」
「生きていてなんだか不安」「未来の自分が想像できない」そんな今の若者世代。福祉国家スエーデンの今について知り、私たちのためのヒントを探り、「こんな社会で暮らしたい!」を思い描くための連続講座を始めました。
その第1回目が9月 日。参加者 人、ZООМ参加3人でしたが、姉歯暁駒澤大教授の 枚に及ぶレジュメの講演、熱くて、見事なお話に圧倒され、質問に対する丁寧な回答にも納得、大満足で、大きな拍手で感謝しました、次回は必ず参加する、友達を連れてくると感想が寄せられました。
次回は、 月 日「北欧諸国のジェンダー平等」、3回目は 月 日 時ここねりホール、「スエーデンの無償教育の取り組み」、1月 日は「スエーデンのNAТТО加盟の動き」と続きます。
スエーデンのコロナ対策は、距離は取るがマスクは勧めない、高齢者施設の大量感染死と悪いイメージが伝わり、日本はまだましかと思いました。
その後距離を置くことを徹底し、マスクが混雑した公共の場所で推奨されるようになり、集団免疫は否定されました。高齢者施設の大量感染死の原因は、介護職員に賃金の安い移民が多く、パート労働で、専門知識も不足し、他の施設を掛け持ちで働き、ワクチンも受けられなかった、そのため、感染が爆発的に広がったことが明らかになりました。
また危機管理の対応をスエーデンの国家疫学者アンダース・テグネルにゆだね、他の科学者の意見を聞かず、政府が主導権を持たなかったことが原因だったと問題点を指摘しています。 さらにその奥の原因である、新自由主義経済政策による小さな政府論、安上がりの行政で、医療、福祉、教育の民営化や、移民に対する賃金差別、移民排斥の右翼の台頭、政治の右傾化の問題もコロナによってあぶりだされました。
しかし、公立病院がパンデミックの対応のかなめの役割を果たし、教育、学校給食の無償化、事実上の医療の無償化、リモートワークの徹底、労働者と企業保護、手厚い女性保護など、これまでの底堅い福祉のおかげでクリアーできたと報告されました。この政治を作っているのはヨーロッパ一の組織率を誇る労働組合の存在であると教えられました。日本は2割を切るがスエーデンは7割の労働者が労働組合の加入している。この違いが政治の違いとなって表れる。同時に移民対策が大きな課題となっています。
人口1000万人、東京都の人口より少なく、面積は日本の1・2倍、国民一人当たりのGDP6万ドル(世界で 位)に対して、日本は4万ドル(世界で 位)、消費税率は %だけれども、軽減税率は %・食料品、キャンプ、芸術品。ヘルスケア、保険、不動産、社会福祉の無税もあるそうです。次回の講演会が楽しみです。
監視しよう!抗議しよう! 国民保護=防空訓練
11月6日アクション
11月6日9時45分から11時15分まで、都営地下鉄練馬駅周辺、平成つつじ公園、ココネリホールで、避難訓練を行うというものです。「Jアラートが聞こえたら、落ち着いて直ちに『逃げる、離れる、隠れる』といった避難行動をとりましょう」と呼びかけています。すでに周辺の住民や学校に動員がかけられているのでしょうか。
ウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナ戦争に乗じて、北朝鮮や中国が攻めてくると恐怖心をあおり、軍拡を進めるための仕掛けであることは見え透いています。主催者は東京都・練馬区・内閣官房・消防庁です。練馬には自衛隊練馬駐屯地や朝霞基地があるために、ミサイル攻撃の対象となると考えたのでしょう。
集合時間 11月6日(月)9:30〜 監視抗議行動 9:45〜11:15
集合場所
社会の動き 8月〜10月
【戦争・安全保障】
8/9 ・麻生氏、台湾海峡情勢巡り「戦う覚悟だ」 台北での講演で抑止力強調
8/20 武器輸出拡大へかじ─条件を満たせば殺傷能力のある武器も
9 / 1 ・24年度防衛省概算要求 軍事費 過去最大7.7兆円─対米公約を最優先
9/3 ・陸上自衛隊沖縄訓練場(沖縄市)など4弾薬庫 に221億円 敵基地攻撃ミサイル配備が目的か?
9/4 ・辺野古訴訟、沖縄県の敗訴確定 設計変更の承認求める国の勧告・指示は適法
9/13 ・土地利用規制法180ヵ所新たに指定へ 住民監視が本格化
9/27・デニー沖縄知事 勧告に対して「承認困難」と回答
9/25 ・IAMD(敵基地攻撃とミサイル防衛を一体化させた「統合防空ミサイル防衛」)本格強化に
1兆2400億円
10/2・イージスシステム搭載艦 経費膨張3倍超え
10/6・ 辺野古 代執行へ国が提訴
10/9 〜20日・パレスチナの過激派組織ハマスがイスラエルを攻撃 イスラエルが「ハマス殲滅」
報復を掲げて報復 双方の死者5100人超え
【原発・環境】
8/25 ・24日、福島第一原発の処理水(汚染水)放出 アジア諸国が魚介類の輸入を中止
10/3 ・冬なのに…南極の氷ピンチ
10/5 ・神宮外苑再開発 事業者に「樹木保全の方策を示せ」とイコモスが批判
【財政・生活】
8/21・中小倒産 コロナ「5類」でも─コロナ支援終了「ゼロゼロ」返済本格化
10/1 ・値上げ続く 10月は、食品4634品目、コロナの治療費は一部自己負担
10/6 ・薬代の窓口負担 重くなる?─厚労省 年内に方針へ議論
【政治・選挙等】
8/29 ・万博・カジノ 膨らむ負担 インフラ整備費約3400億円→約7500億円
9/3 ・関東大震災・朝鮮人虐殺「記録ない」と松野長官
10/6 ・岸田首相、連合大会に出席
10/7 ・国の基金残高16兆円超す─19年度末から7倍
10/20・臨時国会召集
【ジェンダー】
8/2・男女の賃金格差 女性は男性の4〜8割
9/16 ・新内閣 副大臣、政務官、計54人はすべて男性、女性はゼロ
【医療・マイナンバー・他】
8/9 ・マイナ保険証の誤登録、新たに1069件 登録ミスは8千件超える
8/18 ・差額ベッド料 東京の平均1万9770円
10/9 ・マイナ受注5社献金 自民資金団体に9年間で7億円─関連事業額は1041億円
10/12・旧統一教会への解散命令請求方針、文科省表明 法令違反あったと判断
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